2004年3月議会一般質問原稿 第2回目
・鳥インフルエンザ ・ごみ行政 ・合併

鳥インフルエンザ

これについては3点質問したいと思います。

1点目は保育園におけてペットの状況と鳥インフルエンザ対応をどのようにしているかをうかがいたい。

2点目は今のところ日本では確認されていないので、あまり心配はしていないのですが、万が一人間に感染者が出た場合どのような対応になるのか伺いたいと思います。また、死んだ野鳥を見つけたときなどはどうしたらよいのでしょうか。分からないことがあった時は市の窓口まで来るようにと、昨日の官房長の記者発表があったと聞いていますが、もし、検査してもらうようなことがあった時、其の費用はどうしたらよいのでしょうか。窓口というと狭山市の場合どこの課でしょうか。

 

ごみ行政について

私は14年度決算の数字を元に、人件費を含めて収集費用を計算すると、狭山市に比べ多くの市で収集費用が安かったと申しましたところ、答弁を聞きますと、15年度当初予算を入間市、狭山市で比べると人件費を除けば収集経費にそう違いはないという事でした。では、お聞きしますが、人件費を含めるとその収集経費はどのようになるのですか。収集回数が入間市の方が多い事を考えれば、まだまだ収集経費が狭山市の方が割高感があるのですが、どう考えますか。

次に、合併を視野に入れて収集の仕方、収集回数、収集の契約の仕方などを合併協議会の分科会の中で話しあって変えていくと言うことですが、私はこれを聞いて、当面は収集の仕方、収集回数、収集の契約を変える事をしないのだなと理解しました。合併の中で生活に密着したごみ施策ほど違いを克服しにくい施策はないそうです。ですから、多くの場合、調整は難航し、結局合併後5年をかけて何とかしようという事になるのだそうです。私は、現実的にこれを考える時に、狭山市のごみ行政と入間市の行政がすこしずつやり方を変えていき、合併後5年になった時はじめて、同じやり方の模索を始められるのだと思っています。

住民のサービスが良いほうと言えば、少なくとも収集回数が多く、燃やせるごみだけでなく、燃やせないゴミやリサイクル物が出しやすい方がよいに決まっています。ごみを出すほうとしては、出す日が固定されていて、収集日も多い方が都合がよいのです。特にリサイクル品が溜まってしまう傾向にありますから、できればプラスチックのように他のリサイクル品も毎週出せるに越した事はありません。そういう協議を合併協議会の分科会の中でしても、10ヶ月で2市の合意という事が可能とは私には思えません。これは2市2制度も仕方ないと思っているんです。という事は、2市の制度を統合するためには、長い長い話し合いが必要だろうという事です。費用も掛かりますしね。

だから、協議をしているうちに、こちらは合併までほぼ2年の間に、変えられるものを変えておいたらどうかと提案しているのです。備えて起きましょう、そうすれば後々楽なんじゃないでしょうかということなんです。それに、ごみの収集そのほか、狭山市にもっとよくなってほしい点はあるんですから。実際、毎週収集するにしても、契約の仕方、収集の仕方を工夫すれば、そんなに経費が多くなるとは限らない事も今回の視察で知りました。この件に関しては、是非、事業のすり合わせの中でとは言わず、狭山市独自の考えを模索し、一刻も早くよいシステムに変えられるように願います。そうでないと、すり合わせそのものが中々進展しないようにも思います。

 

もう一度、狭山市でごみ行政を改革をしていくつもりがあるのか、伺いたいと思います。

 

リサイクルブラザについてお伺いします。

合併があることを前提に計画はできないといいますが、誰かが好んで使う言葉に「備えあれば憂いなし」ということわざがあります。合併があってもよいように、備えて起きましょう。特に、新規事業で合併を意識しないというのでは、無計画のそしりを受けると思います。もし、合併となったら、狭山入間市には、いくつのクリーンセンターが必要になるか。大型ごみ処理場はどれくらいの規模のがいくつ必要か、他の施設は何がどのくらい必要かなどを考えなければなりません。其の中で、狭山市地区に作るリサイクルプラザがどのくらいの大きさで、どこで作るかを考えるべきだと思います。ソレこそ、合併の協議会の中で新市建設計画に乗せるべき計画ではないかと思います。

今もし、大型ごみ処理場を作るとしたら、2,30億円掛かります。それが、30万都市用のサイズになってもほとんど建設費は違いません。所沢市では、焼却炉とともに作り18億円でできたといっていました。今2分の1の補助金が出るのは嬉しいのですが、今作るから狭山市の人口規模にあったものしか作れない。合併したら、入間市のも稼動させておかなければならないわけです。後、10年もしたら、入間市にある大型ごみ処理機は20年経ちますから、また、作り変えなければなりません。先ほどからいっているように、2箇所だったら、2倍の人手が必要です。特例債を使って70%の控除を貰い、入間市分も入る大きさの処理場をつくる。そして、入間市分は休止するという考えで勧めるべきではないしょうか。

話に聞けば、産業廃棄物も今後は一般廃棄物と同じように、公共が処理するようになるかもしれないと言われています。其の時、もう一度入間市分を稼動させる事もできます。

今、補助金がもらえるからと言って作ってしまい、合併後の管理費を考えるとあの時大きいのを作くれば良かったということにもなりかねません。

 

現在の計画を検討するのはよいですけれど、もう一度、実施をのばし、合併をもっと見据えた計画にするように考え直すのはいかがとおもいますが、ご答弁をお願いします。

 

3最後に合併について、

 

私は、合併は今の閉塞状態から抜け出すことができるとても素敵なチャンスを与えられたと思っています。今の言葉で言えば、狭山市をバージョンアップするように思います。似ているけれど、それ以上の強力なものを備えている。そんな新市ができると良いなと願っています。足して2で割るという街づくりではなく、モザイクのようにあっちの良いところこっちのよいところを取り合って、街づくりをするのではなくて、始めの街とぜんぜん違う街にしたいと願います。これが新市に対する夢ですよね。私が思っている新市は、落ち着きのある少しリッチな住宅地としゃれたショッピングモールのあり、文化の香りのある住宅を中心の町を考えています。それを保障する利益の高い会社が新市に進出してくれて、財政的に支えてくれればなおいいと言う感じです。

 

狭山市は時間的に市民参画で新市構想を練ることはできません。でも、市民に夢を語ってもらったり、小、中学生に絵を描いてもらったり、作文を書いてもらって、子供達と新市に対する夢を共有して、其の夢を実現する計画を立ててあげても素敵です。あるまちで公園をひとつ子供に計画させたというので、その町を視察したこともあります。へんてこなジャングルジムが合って、ナンだこれはと私のような大人は思いましたが、子供は自分たちの夢を実現できたと喜んでいたそうです。子供達の意見を、夢を計画作りに反映させる取り組みを行ってはどうでしょう。もう一度、このことについてお答え下さい。

西東京市に合併のことについて伺って参りました。其の時、新市建設計画を見せていただきました。西東京市はご存知のように人口7万6千にん田無市、人口9万8千人保谷市が合併し手できた市です。この視の新市建設計画の総事業費は589億円でした。其のうち320億円ほどが合併特例債を起債できるのだそうです。其の中身は子供発達支援センター、公園広場の整備、リサイクルプラザの建設、小、中学校の施設整備、中学校校舎立替、小学校統合事業、細かいものでは病児保育室の設立、小学校給食の食器の改善、と53事業が掲げられています。其のうちの、40事業が特例債が起債できるのだそうです。この、メニューを見ていると、狭山市もほしいと思う事業がたくさんあります。

特例債は返済金については、合併効果で節減できる財源を当てる事だできるほか、地方交付税という形で70%国から財源保管されます。昨日の試算では、狭山市が目一杯この特例債を使ったとして、多い時で合併後11年ごろ約28億円の返済となるわけですが、70%国から着ますから、8億円ぐらい返還に掛かるというわけです。議員などを少なくしたり、委員会の人数を少なくすれば、返済に充当可能です。公債費比率を大幅に引き上げる事にはならないし、また、大きな市になれば、基準額も大きくなるので、返済にそんなに神経をとがらせなくてもよい借金です。だったら、新しい街づくりにこれを十分活用しないという手はないでしょう。返って積極的に活用して、よい新市建設をするべきではないかと思います。一見巨大な借金だとびくびくする人もいますが、これは返済可能で有利な借金で、未来をこれで建設するのですから夢作りの資金のような気がしています。

そこで、もっともっと夢を職員に紡いでほしいと思います。合併特例債について、各部各課でよく学んでほしい。そして、これを活用する事業を職員から提案してもらいたい。新しい街づくりの担保があるのですから、大胆な発想の事業を期待したいとねがっているし、今までできなかったことを職員からしてもらいたいと私は思うんです。職員に提案を募ってはいかがでしょうか。

 

公社の解体については、そうですねとしか答弁はなく、それに対してどうしようという考えは示されませんでした。私は、もう狭山市の3公社の使命は終わったかなと思っています。昨日、議論があった開発公社は、狭山市の簿外債務のようなものともいえるのですから、できれば早く整理すればよいと思います。他の公社も存在そのものを問い直すべきだとおもいます。入間市の公社のことも含め、発展的に解消する方法を検討してみてください。要望します。

 

私は基本的な考えの大きな柱として、お勧めするのは、高福祉低負担というのではなく、「質のよいサービスをそれなりの負担をしていただいて」と思っています。今後はメニューの多さだけでなく、きっとサービスの内容・質を問う時代がやってきます。昔は、幼稚園だったらどこでもよかった。入りさえすれば、ほっとしました。けれど今は、選ぶ時代です。街も都市間競争にさらされています。そんな競争を勝ち残るのには、質の高いサービスを市民に提供する必要があります。勿論、その際は応分の負担をお願いするのは当たり前。ですから、調整の時も同じような事業があったら、どっちが質が高いかで選ぶ、費用に関しては安ければそれでよいが、高くても其のよい質が確保できればそれなりに市民に負担をお願いするという事を明確にしているのもよいと思います。どうですか、狭山・入間の合併の調整の基本に「質のよいサービスを、それなりの負担をしていただいて」というのは。感想をお願いします。

 

以上で私が第2質問です。